2011年10月8日See-Dトークイベント@JICA地球ひろばのご報告 1.第1回See-Dコンテストの振り返りと第2回See-Dコンテストの構想

みなさま、こんにちは!

See-D実行委員会初(!)のインターンでスタッフの藤澤です。

実際に参加された方もいらっしゃると思いますが、2011年10月8日、東京広尾にあるJICA地球ひろばにてトークイベントが開催されました。

イベントでは、SunnySideGarage(サニーサイドガレージ)、Sanshiro(サンシロウ)、LinkWatt(リンクワット)、Wanic(ワニック)の方々にそれぞれご登壇いただき、各チームのプロダクトの紹介、そしてプロダクトに込めた途上国への想いや開発の苦労を率直にお話しいただきました。また、フリートークセッションのコーナーでは、See-Dコンテストに参加された個人に焦点を当てて、See-Dコンテストを通して彼らの中にどんな変化があったのかをずばり聞いていきました。

合計2時間にわたる講演内容をボイスレコーダーに録音し(事前承認取得済みです、念のため)、これを文字に起こしたものをブログにアップします。   これを読むと、改めて彼らの熱意と考えの奥深さに気づき、「一体私の耳は何を聞いていたんだ!」と反省しながら、じーんと感動します…。                                                                     See-Dコンテストに参加した彼らこそがSee-Dのタネ。彼らがプロダクトに込めた途上国の人々への想いをどうぞご覧ください。

なお、以下長文になりますため、各パートごとに分けてブログにアップします。是非すべてをご覧いただきたいですが、ご興味のある部分からどうぞお読みください。

1.       第1回See-Dコンテストの振り返りと第2回See-Dコンテストの構想 See-D実行委員会パートナー 岩田さん

2.       SunnySideGarage(サニーサイドガレージ) 榊原さん

3.       Sanshiro(サンシロウ) 菅野さん

4.       LinkWatt(リンクワット) 鈴木さん

5.       Wanic(ワニック) 山本さん、森住さん

6.   フリートークセッション

[See-D実行委員会スタッフ 藤澤]

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「1.第1回See-Dコンテストの振り返りと第2回See-Dコンテストの構想」

See-D実行委員会パートナー 岩田さん

※以下は講演内容をボイスレコーダーに録音し、これを文字起こししたものです。

 

皆さん、こんにちは。

See-D実行委員会のパートナーを務めている岩田と申します。

パートナーとは、通常の企業でいうと経営陣に近い役割で、現在6人のパートナーと20人程のスタッフで運営しております。

昨年1年間プログラムをやらせていただいて、今日来てくださっているWanicさん、Sanshiroさん、LinkWattさん、SSGさんの皆様にも参加いただいてという形で昨年1年間やらせていただきました。今年、来年ですかね、第2回コンテストをこれから始めていきたいと思っている最中です。

今回来られている方を簡単にご紹介します。

まずSee-D実行委員会のパートナーの、梅澤さん 大軒さん 水野さん、またスタッフである、藤澤さん、小谷さん、青木さんです。

また、Wanicさん、SSGさん、LinkWattさん、Sanshiroさんのメンバーの方にお越しいただいています。

まず私の方から5~10分位でSee-Dについて簡単にお話します。

また来年のSee-Dコンテストをバングラデッシュで開催することになり、1週間程前に1週間、私と大軒さんと頼さんのパートナー3人でバングラデッシュを訪問してきましたので、その時のことについても併せてお話したいと思います。

See-Dなんですけれども、ちょうど水野から紹介ありましたように、生活者にとって必要なモノとそれを持続的に提供できる仕組みを多様な人材を巻き込みながら創っていきたいということを我々は考えていて、最近亡くなったスティーブ・ジョブスがいった有名なセリフに、生活者と言っていましたけども、普通の人々は自分たちが何を欲しいかを知るのが仕事ではないというセリフがありますけども、実際に途上国に行ったらその人たちが抱えている問題というのは我々から見たら非常にたくさんあって、彼らの中にもたくさんあって、何が解決すべき問題なのか、どういうものが本当にあるんだろうかということを考える、発見するプロセスはとても大事で、例えば「水が無いから水をあげよう」ではなくて、本当に必要なものを考えることが大事かつクリエイティブな作業で、我々だけでもできないし、現地の人だけでもできないし、コラボレーティブにやっていかないとできないとても大事なところだと考えています。

そして本当に必要なモノができても、それが持続的に提供されなければ意味がないと考えていて、いいモノができても運ぶのにすごく時間がかかるとか、現地の素材でできていないとか、高すぎるとか、そのようなことのために必要なところに届かなければ意味がないので、ちゃんと必要とされているモノを作りちゃんと届けるということを持続的にやっていきたいと思っています。

See-Dにはタネという意味があり、世界を変えるタネを育てませんかという挑発的な文言を掲げています。ちょっとカッコいいですよね。僕は好きなんですけれども(笑)。See-Dというのはタネという意味もありながら、Dというところにいくつかの意味を込めています。途上国Developing Countries、デザインDesign、普及Disseminationを掲げています。

先ほど申し上げたことと重なるのですけれども、こういった3つのことを注視してやっています。

昨年何をやったかということを簡単にご紹介させていただきますと、3つのステージがありまして、第一部はイノベーションワークショップというもので、実際に途上国、昨年は東ティモールなんですけれども、現地に行き、一週間現地で生活して、課題を発見、製品のアイディアを考え、プロトタイプを作るというのが去年一年間でした。これが去年の夏から秋にかけて行なわれたのですが、その後にイノベーションチャレンジというものを行いました。これはビジネスコンテストに近いもので、現地で得てきたプロトタイプというものを実際に届けていくとするとどういうエコシステムを成り立たせればいいのか、製品だけではなくて周りの仕組みや、製品自体も現地に合わせてもっとこうした方がいいのではないかというのを、メンターの人やいろいろな人を巻き込んでチームを組み、ブラッシュアップしていき、最終的にはコンテスト形式で5月22日に発表を行ないました。

そこで特に入賞したチームの方々にはSee-Dが付き添い、普及まで持っていくためにサポートさせていただいたり、またそれ以外のチームも含めてここまでアイディアができたので現地に届けたいという想いを強く持っているチームは少しずつ実現に向けて進んでいるという段階だと思います。

5月22日には製品、ビジネスについて発表いただいたのですが、今日はその裏話、開発秘話、現在の進捗状況について各チームから15分ずつ共有いただけたらと思っています。

ざっとこれが第一部で、公開シンポジウムから始まって、ワークショップ、フィールドワーク、実際に観察ですね、現地を理解するというところから始めて、その後モノを作るということを行いました。

去年は40数名、エンジニア、デザイナーを中心に参加いただいて、シンポジウム、観察を学ぶワークショップをやり、東ティモールの現地を調査という感じです。非電化地域であるボブナロとピキレキの2つの村に2回に分けて各々1週間弱滞在して生活してきました。その後日本に帰ってきて、撮ってきた写真や経験に基づいてプロトタイプを作り、最後に発表をしました。

その後に第二部をキックオフしまして、一次審査を経て、アイディアをブラッシュアップして、最後5月22日に発表を行いました。

大した金額ではないのですが、See-Dのビジネスチャレンジ、スチューデントチャレンジ、JICAに協賛いただいたJICA地球ひろば賞という賞を作り、表彰を行いました。

また、こういった方々にも途中メンターとして協力いただき、開発系、ビジネス系の方々に途中から入っていただき、コンテストを進めました。

こういったインパクト、自律発展性、イノベーションといった観点で評価を行い、最後発表を行いました。これが昨年5月22日までの流れです。

そこでWanicさん、漢塾さん(現LinkWattさん)の方々が賞を取られて、SanshiroさんもスチューデントチャレンジとJICA地球ひろば賞を取られました。これが皆さんの製品なんですけれども、この辺りは後程詳しくご紹介いただければと思います。

現在はインキュベーション、去年出てきたアイディアをブラッシュアップして実際に現地に届けていくというところを進めているのと、第二回コンテストに向けて我々の方で準備をしています。

 

第二回コンテストについて簡単にお話したいと思います。

この間バングラデッシュに行ってきまして…。(バングラデッシュの撮影映像説明)

来年からバングラデッシュに腰を据えて、そこでSee-Dコンテストをやっていきたいと思っています。

というのは、昨年とてもいいコンテストができたと思っている反面、改善点というか、ここはもう一段高めたいと思っているのは、現地の人をもっと巻き込んだプロジェクトにしていきたいというのが、我々が昨年思ったことであり、コンテスト参加者の方々と議論しても強く思ったことであります。

昨年は現地に1週間滞在し日本に帰ってから製品を考えたので、一緒に作るプロセスは基本的に日本人でやりましたし、日本に帰ってきてから現地の声を聞くというのは難しかったですね。そこは各チームとも苦戦されたのではないかなと思います。

今年は現地の人をうまく取り込んでやっていきたいと考えていて、例えば参加者を日本人半分、バングラデッシュ人半分にして現地でワークショップをする、そして実際に最後まで製品化まで見据えて最初から最後までシームレスな設計にして、現地のNPOや企業を最初のプロセスから巻き込んで、例えば日本メーカーに勤めている日本人エンジニアが現地で実現するのが難しければ、現地パートナーを探しやすい、一緒にコラボレーションしやすいように、そういった関係性が最初の現地に行く段階からできるような設計にできたらと思っています。まだ時期は確定していないのですが、昨年のコンテストをブラッシュアップした形でやりたいと思っています。

東ティモールからバングラデッシュに変えたのは、東ティモールは、現地NPOなど現地で協業いただける方々を見つけるのが難しい、インフラの問題で実際に届けるのが難しい側面がありました。一方、バッグラデッシュは、ダッカは非常に経済発展しており、外資メーカーがどんどん入っている一方、田舎に行くと東ティモールと同じような課題があります。このように国の中でも両面を持っている国だと、わざわざ日本から行かなくても、日本・ダッカ・農村地域間でうまくコラボレーションできるのではないかということを考えてバングラデッシュを選びました。このSee-Dの活動自体もまだパイロット的プロジェクトなので、これが本当にうまくいくのかどうかもまだ分からないですし、昨年行った東ティモールにもすごく愛着があって、変えることにはとても迷ったのですが、少し思い切ってバングラデッシュで一回やってみようという方向で設計を進めています。あと1~2ヶ月位したら、全容を明らかにできると思います。ホームページやメールでお知らせしますので楽しみにしていてください。

テーマですが、バングラデッシュは農業と繊維業が盛んなのですが、全国民の8割位は農民で、洪水や気候の問題、情報格差が原因で仲買人が相当抜いて農家が搾取されるといった問題や生産効率の問題など問題が多くあり、バングラデッシュの中で大きな問題の一つでありそこにアプローチしたいと考え、「食」「農業」をテーマに行うことを考えています。

以上が、我々がこれまでやってきたことと今後やっていきたいことです。現地の途上国の課題を、生活者の視点に立って課題を発見し、テクノロジーやアイディア、いろいろなネットワークを駆使してしっかり解決していきたいというのが我々の想いです。

以上です。

1件のレスポンス “2011年10月8日See-Dトークイベント@JICA地球ひろばのご報告 1.第1回See-Dコンテストの振り返りと第2回See-Dコンテストの構想”へ

  1. [...] 当日審査員を勤めたのは、SeeDの顧問でもある政策大学院大学の黒川清教授及び日本ポリグル株式会社の小田兼利会長、そして、2003年から東ティモールへマイクロクレジット融資を続けているマツバファンド代表の松葉由美子様。加えて、第1回SeeDコンテストの参加チームであるWanic、LinkWatt、SunnySideGarageの各チームの参加メンバーも審査に加わった。 [...]

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