See-D Special Design Thinking Workshop is to be held on 25 Dec both in Tokyo and Dhaka!

Interested in Entrepreneurship? Want to learn design thinking?

Want to build a life-changing social enterprise for the people in Bangladesh with talented Japanese/American engineers and designers?

See-D, an innovation facilitator for the underserved market, is proud to announce its launch of the See-D Special Design Thinking Workshop both in Dhaka and Tokyo!

[Workshop Details]

Date: 25 Dec 2011

Time: 14:00~17:00

Venue: [Dhaka][Tokyo] to be announced shortly (two workshops will simultaneously be held in the two cities)

Fee: Free of charge

How to Apply: Please apply from the following link or fill the form below.

https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dENyQ3ZTSmxzekU1N2pfclRydTZVQ2c6MQ

 

[Workshop Contents]

In this half-day workshop, you will get the opportunity to learn how to create innovative ideas of products, services and businesses.

You will learn See-D’s “Human-centered design process” briefly through the following three steps: understanding, creating, and realizing.

 

[Workshop Benefits]

1. You will get to learn the latest entrepreneurship methodology developed at Stanford/MIT/University of Tokyo called Human-Centered-Design (Design Thinking Approach).

2. You will get to have an insight into how it is like to work in a multicultural setting, specifically with the talented Japanese (and US from this year) engineers/designers together to develop a new business plan, and how you can benefit from this professional network in the future.
3. Through this hands-on training, you will get to develop your personal leadership skill

[What is See-D?]

See-D is an innovation facilitator for the underserved market.

Our mission is to create a tangible and sustainable impact to the world’s underserved market through helping high-potential entrepreneurs/inventors to create life-changing products and businesses.

We strongly believe the best way to create such an impact is through cultivating and promoting the local innovation and entrepreneurship.

[Who is leading See-D?]
Shan Riku is the founder and president of See-D program.
Shan has an extensive experience in consumer insights and marketing.
At McKinsey, she served companies ranging from consumer electronics to retails on their branding/product development work.
At United Development Nations Programme, she crafted the new product launch strategy for the BOP market. Shan also has extensive experience on entrepreneurship both as a player working at a startup also as a supporter working at Endeavor (an organization that aims to promote high-impact entrepreneurship in the developing world).
Shan has a B.S. degree from Massachusetts Institute of Technology.
She is currently enrolled at Harvard Kennedy School – Stanford Business School MPA/MBA joint degree program.
_________Application form_________
If you have trouble viewing or submitting this form, you can fill it out online:
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dENyQ3ZTSmxzekU1N2pfclRydTZVQ2c6MQ 

Application for See-D Special Design Thinking Workshop

 

This is the application form for See-D Special Design Thinking Workshop on Dec 25. Please enter below information and click ‘SUBMIT’ to reserve a place. If you have any questions, please e-mail to info@see-d.jp.






See-Dボランティアスタッフを募集しています!

現在、See-Dでは組織体制の整備・構築を進めており、

ボランティアスタッフとして以下のプロフェッショナルを募集しております。


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・See-Dのミッションに共感いただいている方

・自分の専門性を活かし社会貢献がしたいと思われている方

・様々なバックグラウンドを持つ仲間から刺激を受け、新しい世界を発見したい方

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私たちと一緒に、途上国におけるイノベーション創出の仕組みをつくりませんか?

ご興味がありましたら、事務局(info@see-d.jp)までご連絡下さい。

 

 

【募集職種】


●経理担当

 

業務内容:See-D活動にかかる経理処理の実務をご担当いただきます。

具体的には、口座管理や経費処理、収支管理など。


必要なスキル:企業での経理業務の経験がある方を歓迎します。

※会計の細かな内容についてアドバイスいただける会計士の先生がいらっしゃいますので、

会計士の資格や専門知識は問いません。


仕事量:ご相談に応じます。

 

 

●顧問弁護士


業務内容:See-D活動について、法律関係のアドバイスを不定期にお引き受けいただきます。


必要なスキル:弁護士としての勤務経験がある方。


仕事量:お打ち合わせの頻度や作業量は不確定です。

2011年10月8日See-Dトークイベント@JICA地球ひろばのご報告 6.フリートークセッション

 さてさて!最後はフリートークセッションです。

これまで「チームとして」お話いただきましたが、ここでは「個人として」のお話を伺いました。                                       質問は、「See-Dコンテストの参加を通して自分にどんな変化があったか」。

社会人3名と学生1名、それぞれが日常の中でなんとなく感じていたモヤモヤ、なんとなくそうだと思っていたことが、様々な職種・企業の人々との出会い、東ティモールとの出会いといった普段なかなか出会わない人々との出会いや、いつもの仕事と違うことに取り組むことを通して、そんな「なんとなく当たり前だと思っていたこと」を打ち破り、自分のやりたいこと・やるべきことに向き合っていこうと考え始めるプロセスを感じることができます。

彼らの変化を通して、もう一度自分を見つめ直してみませんか?

[See-D実行委員会スタッフ 藤澤]

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「6.フリートークセッション」

※以下は講演内容をボイスレコーダーに録音し、これを文字起こししたものです。

 

【岩田さん】

これまで4チームの皆さんがどのような活動をされているのか、チームとしてどのように考えて行動されているのかを発表いただき、皆さん、面白いなあと思って聞いていただいたと思います。

これからは、チームで活動されている個人、四人の方に絞ってできるだけ掘り下げてやろうと思っています。皆様からも気になることがあれば是非手を挙げてください。

一つテーマを絞って話した方がいいなと思っていて、私の中で「変化」というのを一つ挙げています。

「変化」というのは、皆さん四人のそれぞれの中でSee-Dに参加して現地東ティモールに行って、その後コンテストに出て、今途上国向けにモノづくりを続けている中で、どういう変化が一番大きな変化としてあったかということを聞いてみたいと思っています。例えば考え方がこういう風に変わったとか、普段の生活の中での些細なこういう行動が変わったとか、また会社に勤められている方なら、会社でやっている仕事自身は変わってなくても少し取り組み方が変わったとかもしくは考え方が変わったとか、そんな些細なことで構わないので、自分の中のでこれが一番大きな変化だったというのが何なのかというのを教えていただければと思います。

 

【山本さん】

自分自身の変化というのもあるんですけど、See-Dが2010年8月から始まって、途上国向けの開発とかデザインが始まったのですが、実は一番大きく変わったのは、世の中が結構変わったと思います。僕自身は、流行好きといったら変ですが、おもしろそうだという予感を感じて参加したんですけども、震災があって、途上国向けと言っていたものが実は途上国のモノなのだろうか、そこで、我々は今、彼らの生活、困っていることに対して我々何かできることはないか思っていた時点もあったと思うのですが、実は逆に僕らの方が助けてもらわないとヤバいくらいのことになっているところもあると思っています。こういう機会は、異なる文化や地域と関わることで相手と自分が変われるチャンスがあるのが一番の魅力であり、我々がそれに参加することで感じた変化かと思います。

我々のチームの中で一番変わったのは、今日来ている森住さんの生活が変わりまして、就職せずにフィリピンに通ってモノを作っているという生活になったり、メンバー自身の人生が一緒の共有体験をすることで変わっていっています。

変わっているんだけど、つながってやっていけるようなこれからのモノづくりを考えていかないといけないと思っています。集まっているだけじゃなくて、離れて違う活動しているけども、目指すものを持ってやっていく活動の難しさを感じています。

 

【岩田さん】

ありがとうございます。

ちなみに、森住さんが人生変わったというのをもっと詳しく聞きたいのですが、そういう決断をするに至ったのは何が致命的というか、そういう方向に行きたいと思っていても踏み切るのは結構難しかったと思うのですが、気持ちの悩んだポイントとか、でも踏み切れた時どういう風に考えたかというのをお聞かせいただければと思います。

 

【森住さん】

そういう意味では、See-Dを通して社会人の方々と触れる機会を頂いたというのは一つ僕の人生を変える大きな起点だったと思います。山本さんなどを始め、周りの方々は皆さん優秀な方々なんですけれども、社会のしがらみというか、そういうものがあるのかなと思って。やりたいことをやろうかなと思いました。

 

【山本さん】

僕、ちょっといいですか。私は今電機メーカーで働いていて、非電化地域があって、電気があるのはいいことだというのが基本に作っているのですが、本当に自分達が作っている商品がいいのだろうかと自問自答するところはありまして、今プロダクトを作ってという仕組みとモヤモヤと感じていることの間にギャップがあって、まだそれは答えになっていないのですが、そういったことを見つけようとか考えようと思うようになったのが僕の変化としてあります。

 

【岩田さん】

鈴木さんや榊原さんはいかがでしょうか。お二人ともエンジニアなんですけれども、普段のモノづくりとこういったモノづくりは相当違うと思いますが、どういったところが違うと思われているのか、苦しまれているところとか、いいなと思うところを素直にお聞きしたいと思います。

 

【鈴木さん】

私も、山本さんとは違う会社なんですけれども、同じく電機メーカーでエンジニアとしてモノづくりをしています。自分で言うのもなんですが割と大手の日本企業で、働いていると、私自身がカメラだったりパソコンだったりユーザーに届けるモノそのものに関わっているわけではないので、それよりも作る過程のプロセス、生産技術などをやっているのですが、そうすると僕らが使って、工場でこういう装置を作って、最終的に製品が届くという長い道のりがあるんですね、大企業って。悪い言い方をすると、それの歯車の一つになって働くということが必要なことではあるのですが、最終的に僕らがやりたい事ってなんだろうということが常日頃忘れがちになるんですよね。See-Dの活動というのはそれがベースになっていて、むしろそれが無いと成り立たないものだと思うので、その視点や考え方を持ちながら、例えたまに仕事が忙しくて忘れたりしても、思い出せる機会とか、考え方とか視野が広がったと思っています。

 

【岩田さん】

榊原さんはどうですか。

 

【榊原さん】

私は、先に言ったようにテレビを作っています。

量産品の中では一番の花形と思っているのですが、そういったテレビを作るという普段の活動とBOPの市場に挑戦するという活動は対極にあるモノづくりの一つだと思っていて、テレビを作るという活動は、作ったら届けられるという確実性、ユーザーに届くという確実な嬉しさがある一方で、鈴木さんが言ったように、歯車の中で働いているちょっとした物足りなさ、自分の能力を本当に生かしきれているのか、もっとできることがあるのではないかというさらなるチャレンジへの欲望みたいなものがあります。

BOPの方は逆に不確実性が高いというか絶対とはほとんど言い切れない、売れるか分からないですし、できるのか、本当にいいモノを作っているのかもわからないという恐怖感みたいなところがある一方で、成立させたら本当に自分が人生に誇りを持っていけるようなプロダクトができるのではないかという夢とか、世界に対する達成感みたいなものを得られるのではないかと思っています。

 

【岩田さん】

ありがとうございました。

そういった中で、先ほどモリズミさんがおっしゃった「しがらみ」みたいなものの中でやっておられて、今後ご自身がモノづくりをずっとやっていく中でどういうふうにしようとか何かお考えがありますか?どこかでいずれかにシフトしたいと考えているのか、それともうまくバランスを保ちながら両方をやっていけるのではないかとか、そのあたりの将来に対するイメージはありますか?

 

【山本さん】

僕自身はそこまでしがらみとは思っていないのですが、メーカーで働いていると、モノを作るのは大変と思うところがすごくあるんです。お客さんともすごく関わりますし、いろいろな人の時間が詰まってモノになっているので、そういったモノは素晴らしいと私は思っています。先日アップルの創業者が亡くなられましたが、ああいう一人がすごいところももちろんあると思うのですが、ああいうモノづくりができる組織とか会社ってすごいと思うんです。できれば、どっちも両足突っ込んでやりたいというのが自分自身のスタンスとしてあります。どちらからも追い出されるかもしれませんけども…。

 

【岩田さん】

では、これまでのお三方のお話を聞いていて、学生の視点から思うこととか感じたことをお聞きしたいと思います。

 

【菅野さん】

まさに僕は来年四月から社会のしがらみに入るわけですが、とても勉強になりました。しかも、同じくメーカーのエンジニアで、お三方ともライバル企業になってしまうのですが。

まさに就活中にSee-Dに参加させてもらって思ったことをお話させていただくと、就職活動をしている時に地震が来て、そのためにしばらく就職活動が空いてしまって、その空いている間にSee-Dをしっかりできたというところがあるのですが、それでその後に就職活動をした時に何が変わったかというと、ゴールが先になったかなというのが一つ僕が感じたところです。就職活動で内定をもらうというのが大きなゴールの一つと設定していたのですが、そういったところを目指している中でもSee-Dで社会人の人達と一緒にやらせてもらって社会人になってもこのような活動、僕としては学生がするような活動だと思っていたところがあるので、それですごく驚きがあって、社会に出た後も仕事以外のところでも何かできるのかなというところを見させてもらって、頑張ろうと思いました。

 

【岩田さん】

大人げないと言われた気がしましたが…(笑)。

逆に、社会人の方で、学生とやってよかったと思うことはありますか。

大体社会人8割、学生2割くらいのバランスでSee-Dに関わっていらっしゃいます。学生ではなくても、職種もエンジニア、デザイナーとか、私はコンサルティング業界で働いているのですが、エンジニア、デザイナーの方が多いのですが、いろいろな職種の方がいらっしゃると思うのですが、そういったところでよかったと思う所、逆に難しさでもいいですけれども、たぶん普段会社などで接している方とは違うつながりができたと思うのですが、そのあたりはいかがですか。

鈴木さん、いかがですか。

 

【鈴木さん】

僕自身は、去年See-Dに参加した時は社会人1年目だったんですね。学生と社会人の変わり目というか、学生気分が抜け切れないような状態だったので、どっちの視点も持っていたと個人的は思っています。もちろんチームの中に学生の方もいらっしゃいましたし、自分を含め社会人の方もいらっしゃいました。

ただ、一つおもしろいと思ったのは、社会人として成長していく中でいろいろなことを身につけていくし、あるいはいろいろなことを妥協していくこともきっとあると思うんですね、それはいい意味でも悪い意味でも。きっとこれは学生気分と言われる、いい点だと思うのですが、おもしろさを忘れない人々がSee-Dにたくさんいるというのはすごく感じていて、それが新しいメンバー、他のチームメンバーも含めて素晴らしい出会いだったと思っているし、逆に自分自身が、僕は個人的に学生気分は抜けなくていいと思っているので(笑)、遊び心を忘れないでいたいなというのはすごく感じました。

 

【岩田さん】

榊原さんもよく子供扱いされますよね(笑)。

 

【榊原さん】

子供扱いは…よくされるのですが(笑)、See-Dを通して、うちのチームにはいないのですが、学生も含めて、異業種の方、他の会社の方と仕事をするのは、普段の生活にも非常に大きなフィードバックがありました。僕以外の皆さんの映像は綺麗だったと思うのですが、すごく綺麗なプレゼン、綺麗な表現をしているんですよ。そういうのも、ちょっとしたことですけれども、すごく勉強になりますし。

学生さんの方が、向上心というか、前を向いている、遠くを見ている感じがして、普段付き合っている社会人の人は一歩前を見ている感じがするんです。学生の方の将来を見ている目線、視線がすごく参考になると思っています。それを踏まえて子供扱いされる僕は、See-Dというコミュニティがそういった僕を許容してくれることが嬉しくて。子供っぽいところ、先ほどのスティーブ・ジョブスの「Stay Foolish」の話ではないですが、そういったことも含めて、子供っぽい僕を許容してくれて嬉しいです。今後もこうありたいと思っています。

 

【岩田さん】

ありがとうございます。

ある意味大人の遊び場みたいな感覚でコミュニティがあればという感じですかね。

 

【榊原さん】

真剣なんですよ!

 

【岩田さん】

これまで話していて、お互いに聞いてみたい事がありますか?

 

【山本さん】

学生の方とか、社会人の方とか、違う企業の方とかが集まって、今皆さんチーム活動をされて、二人だったり数少ないチームもあるかと思うのですが、実際Wanicもそうなのですが、お酒造りをやられている方とお話しすると、「お前ら、本気なのか?」と毎回問われるんですね。片手間でとか、趣味でとか、遊びでというのは排除される世界というのを感じるんです。

それで、今の我々のチームの在り方の中で、どれだけ真剣にやれるのだろうかというとかなり工夫が必要だと思っています。我々のチームは幸い、学生の人生を少しだけ変えていただくことで成り立っているのですが、皆が少しずつ柔軟に組まないと真剣な取り組みはできないし、それをやらないとビジネスにはならないと思うんです。そこの難しさを皆さんがどのように対処されているのかをお聞きしたいです。

 

【鈴木さん】

私は、山本さんと同様に、LinkWattの試作品みたいなものを町工場に持って行ったことがあって、プロトタイプなので出来がそんなによくないというのは分かっていらっしゃるのですが、「実際に作ろうとすると何百万とか何千万とかかかっちゃうよ」とか言われて、それは日本のモノづくりのいい点でもあるのですが、品質を作りこんでいくとそれくらいかかるよと。それは私自身も分かっていて、当然だと思うのですが、では諦めるのかと言われると、諦めたくない。インドに行ってユーザーの声を聞いたというのもあるし、必要としている人達がいるというのを忘れなければいいのかなと思っています。

答えにならないかもしれませんが、See-Dコンテストの時は、発表会というある意味では一つのマイルストーンというかゴールがあって、そこに乗っかっていけたのですが、これから先は果てしない茨の道を進もうとしていて、何を楽しみとか、モチベーションにするのかなというのは人それぞれ違うと前から思っていて、それがモノづくりであったりとか、榊原さんみたいに遊び心が満たされる場であったりとか、いろいろなモチベーションが人にはあると思うのですが、それが同じチーム内であっても人それぞれ違っていても、キープできていればいいのかなと思っています。逆に、それが無くなるとどこかで潰れてしまうのではないかと感じています。

 

【菅野さん】

僕もまさにそこが悩ましいところで、思いついたアイディアを現地の人に提供するというのはいいことだと思うのですが、どこまで面倒をみないといけないのかというのが心配なところでもあります。正直、一旦始めたからといって、死ぬまで東ティモールで木炭トウモロコシが使われるような支援活動をしてくつもりはゼロなんですね。

ゼロだと分かってしまっているこの心持ちで臨んでいいのかというのが、僕にとっても答えが出ていないところであります。

自分が楽しみながらアクションを起こしていって、結果として周りの人にいろいろな発信をできるということには意味があると思っています。正直な話、どういう心持ちかというと、最終的なゴールがどうなっていくのか分からないというところは置いてしまって、今できる、行動に移せることをどんどんやっていって、何か見えてくるのではないかと思いでやっているというのが正直なところです。

 

【岩田さん】

先程榊原さんがおっしゃっていた「確実に届く」というところ、普段の仕事の中ではある程度役割分担ができていて、自分がここまで頑張ったらうまくつなげる、というのがまだ見えていないという中で皆さんやられているので、高まる気持ちと現実の難しさがあるのかなと聞いていて思いました。

榊原さん、いかがですか。

 

【榊原さん】

我々SunnySideGarageというチームはSee-Dと同じくらいの時から初めて2年くらい活動を続けているのですが、最初は本当に何もできませんでした。友達にプレゼントするくらいの小さなものから活動を始めました。去年、先程もお話した「蛍をきれいに見よう」というプロジェクトを初めてやりました。東京デザイナーズウィークにも出展しましたし、See-Dにも参加しました。

働きながら別の活動をするのは大変なんですが、一方楽しくてやりがいがあるので、粘り強くやってきているんですね。そして、やればやるほど自分たちのフィールドが拡がっていくのを感じています。12月からSee-Dのプロダクトももう一度やろうと思っています。大企業で学ぶこともたくさんあるのでそれは維持したい、でもSee-Dのプロダクト開発みたいなものも粘り強くやっていきたい。ちょっと欲張りかもしれないけれども、この2年間のSunnySideGarageの活動を通じて、粘り強くやっていけば、徐々にフィールドが拡がって社会に届くということが分かってきたので、今後も、ちょっと欲張りだけども、両足を突っ込んでしばらくはやっていきたいと思っています。

 

【岩田さん】

今共感しながら聞いていたのですが、See-Dの実行委員も同じような気持ちでやっています。我々も全員職業を持ちながらこういった活動をやっていて、皆さんのようなプレイヤーをどんどん生み出していきたいですし、実際に現地を変えていきたいと思ってやっているのですが、この間1週間程度バングラデッシュに行って、NPOの方々などとコミュニケーションを取りながら、「こういうのができる」とアピールをしたりとか、実際の進め方とか可能性を議論する中で、自分が向こうにいられない、現地へのコミットをそこまでできない、日本にいなくてはいけないというところだったりとか、人生どこまで賭けられるのかとか、そのあたりを相当悩みながらもでもやっていきたいという気持ちで、三人で行きながら、毎日夜になったら皆でうーんと言って議論して、次の日には朝からいろいろな所にプレゼンに行って現地の人と話しながら観察したりとか、プレゼンの中でLinkWattの商品を見せると「これはおもしろい」と言ってくれる人がいるとやっぱりいいなと思ったりとか、どんどん話が盛り上がっていくと、抜けられないというか、責任を取らないととか、ここまでアピールしておいてここで逃げたらというのがあったりとか、追い込みながらやっているのですが、難しいですけども、だからこそ可能性はあると思っていて、新しい働き方の一つだと思うので、一緒にチャレンジしていきたいと改めて思いました。

では、最後に今日の感想とか、今後の意気込みとか、何か一言頂ければと思います。

 

【菅野さん】

今のお話が、これから社会に出る自分にとって勉強になりました。皆さんおっしゃられていましたが、僕も自分の本職のエンジニアというところと社会貢献だったりそういうところに割と学生のうちから両足を突っ込んでいるところはあるのですが、そこを何とか二つの穴に足を突っ込んでいるのを、一つにつなげていくのが一番いいのかなというのをお話を聞きながら思いました。

 

【榊原さん】

このコミュニティはすごくいいなと思っていて、このお三方とそんなに普段からコミュニケーションをとってはいないのですが、Twitterとかを見て「あ、なんかやってる」と思うくらいですが、刺激になっています。私の方は活動できていないのですが、再開する際にはお互いに刺激し合いながらやりたいと思います。うちのチームはエンジニアばかりで、展開していく能力がまだ不足しているので、もし皆さんの中に興味ある方がいらっしゃれば手伝っていただいて構わないです。このコミュニティで一緒に何か世に出していけたらと思っています。切磋琢磨できるように私ももう少し頑張ります。

 

【鈴木さん】

皆さんと同じだと思いますけれども、悩んでまとまらないんですよね、結局。いつまでに何をしないといけないというは一応決めるのですが、たった今Just Nowも含めて、どうしようかなというのは考えてはいるのですが、一つ思っているのは、去年社会人の一年目から始めて、いろいろそれなりに忙しいこともあったりしてというのと、See-Dでやって、両足で一つやっていくというのが実はできるんだなというのが一つの大きな発見だったと思っていて、こういうことをやろうとする人達は、土日だけちょっとちらっとできたらとか、時間があるときだけというのが現実的な答えになる人ももちろんいると思いますが、それで苦労することも非常に多くて、これ今日もう無理だなと折れかけるときもよくあるのですが、続けていくこととか、悩み続けることは大事だと思っていて、好きなことをやっているから続けられると自分自身では思っているんです。モノを作るということ自体が僕は個人的に好きですし、それがどのようなものになるかというと、もしかしたらすごいハイテクのロボットだったりするかもしれないし、あるいはローテクだけど人々が必要としているモノかもしれない。誰が幸せかというのは自分が決めることではないと思っているので、そんなことをやれたら、自分が楽しいかどうかを考えつつ模索しながら、まとまらないですけれども、続けていきたいと思っています。

 

【山本さん】

学生気分が抜けないという話もありましたけれども、どちらにしてもやっぱり、あまり別物と思わないからやっているし、大事なのかなと思います。区別なくやっていきたいと思っています。

ただ、自由にやれることほど、ポリシーが強くないと続かないというか、単発で終わってしまうところ、See-Dというコミュニティがあったから、我々は実は締め切りに飢えているところがありまして、締め切りを前に毎回巻き直す、例えば今回のプレゼンがあったので、この3、4か月悶々とやっていたのですが、この3、4か月でできたことは何だろうと棚卸すると意外と落ち込むこともなかったので、達成感というか、一緒に時間を過ごしたり、時間を区切ったり、場を作っていくことで、多くの人がこういう活動をやりやすくなると思うので、感謝の気持ちと今後も一緒にやっていけたらありがたいと思っています。

 

【岩田さん】

ありがとうございます。

締め切りを設ける方もドキドキしながら設けているので、OKが出そうなので…(笑)

(→「早めに分かっていれば」山本さん)

また是非今季一緒にやっていけたらと思うので、今後ともよろしくお願いします。

僕は普段、講演会などのイベントに参加したり、自分がこういう場でやったり、両方あると思うのですが、終わった後に何か一つだけ、小さいことでいいので、アクションにしようと思っています。例えば日記に書くとか、榊原さんおもしろいなと思ったらちょっと話しかけるとか、小さいことでも、何か自分の行動に落とすようにしています。本当に仕様もないことでいいと思っているんですけれども。皆さん、今日の四チームの話を聞いて何らか感じられるところがあって、それはこのチームの活動がいいなと思ったというのもあれば、自分の生活に置き換えていろいろ考えたとか、いろいろな視点があると思うのですが、何か小さな行動につなげていただき、それって何だろうなと考えて帰っていただければ、我々としてもすごく嬉しいと思います。

一旦これでトークセッションを終わらせていただきます。どうもありがとうございました。

 

 

2011年10月8日See-Dトークイベント@JICA地球ひろばのご報告 5.Wanic(ワニック) 山本さん、森住さん

 トリを飾るのはWanic(ワニック)の山本さん、森住さんです!                                                        Wanicは、昨年のSee-Dコンテストで最優秀賞を受賞されたチームです。

東ティモールの現地で捨てられていたココヤシの実に課題解決のヒントを得たWanicのプロダクト。地域の自然を循環させ、地域の人々を元気にする-人間の知恵の素晴らしさに感銘を受けます。                                                                        また、支援ではなく共に学び合うという意味を込めた“Base of the Planet”という彼らの考えにも注目してください!

[See-D実行委員会スタッフ 藤澤]

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「5.Wanic(ワニック) 山本さん・森住さん」

※以下は講演内容をボイスレコーダーに録音し、これを文字起こししたものです。

 

【山本さん】

Wanicチームの山本です。

今日初めてこのプロダクトをご覧になる方がいると思うので、前回のSee-Dコンテストの最後のプレゼンを復習しながらやっていければと思います。

我々のチームはWanicというチームになりまして、これはどんなものなのかというのを今日説明させていただきます。

プロダクトの話に入る前に、今日集まられている方の多くの人がたぶんBOPというキーワードをご存じだったり、興味のある方が多いのかなと思っているのですが、我々も最初東ティモールというプロジェクトを考えるときに、Bottom of the Pyramidというか、貧困だったりとか生活とか、電気が無くて困っている人達に対して我々ができることは何だろうかというところが動機でスタートした人が多かったというか、我々もそうだったんです。実際にプロジェクトをやっていくと、だんだん自分達も変わってきたところがあって、そういった変化も含めてお伝えできればと思っております。

我々が着目したのが、このココヤシの実になります。日本ではこの実を見ることはなかなかないと思いますが、東ティモールに行くとたくさんあります。実はアジアのいろいろな国でたくさん獲れます。我々が考えていくきっかけになったのは、今日ここにいる森住さんがイノベーションワークショップの時にココヤシの実を買ってくれました。現物が無いとなかなかリアリティ湧かなくて、ココヤシの実を見ていると、いろいろできるんじゃないかと思い、作っていきました。

こちらが最初のプロトなんですけれども、東ティモールがワニの形をしている国だというので、駄洒落みたいなものなんですけれど、東ティモールではヤシ酒、実はヤシの木の樹液からお酒が造れるんですね、それがトゥアックと呼ばれているお酒で、それを蒸留するとアラックと呼ばれるんですけれども、我々はヤシ酒と呼ばれる樹液ではなくて、ココナッツジュースを使ったお酒を造れないかということを考えました。このシュシュ?を使ってこの実の中のココナッツジュースを発酵させてお酒を造ることを考えました。そして、お酒の名前としてすでにトゥアック、アラックというのがあるので、ワニの形をしているからワニックでというのが我々の名前の由来です。

発酵キットも最初はワニの形を考えておりました。

少し背景を説明しますと、東ティモールの社会課題、今までのプレゼンの中にもありましたけれども、雇用が少ない、暇を持て余している若い人たちがいて収入機会が少ない、貧困サイクルから抜け出すきっかけを得られない人達が多いというのを課題として我々も認識しておりました。その中で、課題はあるんですけれども、一方でこれはいいなあと思う所もたくさんあって、ヤシの実が豊富にあってここに可能性を見出して考えていけないかと考えたのが我々のプロジェクトです。それで、このココヤシの実からお酒を造るキットというのを考えました。

 

ココナッツジュースだとあまり高い値段で売れないのですが、これを高付加価値の商品に簡単にすることができれば、これを売って収益を得ることができるのではないか、またプロダクトを作る中では、しんどくではなく、楽しく作れることが大事だと我々は思っていまして、楽しみながら、Sanshiroさんの方でも「自立」という言葉がありましたけれども、自分達で楽しく酒造りができるキットを作れたらと思って進めていきました。

先程のワニの形をしたものは樹脂で作っていたのですけれども、それを現地で作れるモノに変えていかないといけないというので、次の改善としては現地で作れるモノということで陶器のキットの形に変わってきました。そして作ったのがこちらのキットになります。

まずココヤシの実に穴を開けて、手順的に言いますと、これが作るステップになるんですけれども、ちょっと開くか分からないですけれども、固い樹皮なんですけれど、穴あけ器(リムーバー)でぐりぐりとヤシの実に穴を開けて、最初にココナッツジュースを出して、その中にイースト菌を入れます。そして発酵させるための糖分を加糖します。そして栓をして、振ります。

あ、開きましたね。向こうではナタで開けるんですが、我々はこれを発酵の容器に使うために、穴を開けることを考えました。イースト入れて砂糖入れて、発酵栓をして6日間置いておくとヤシの実の中でお酒が造れる、そういったキットになっております。

現地は識字率の問題もあるので、この作り方を歌にしたためて簡単に楽しく作れるようにと考えていました。

ここからは欲張りなところで、産業としてモノを作っていくとごみが出るのではないかと思い、実際に現地に行っても捨てられたココヤシの実がたくさんあるのを我々も見たところでもありますので、ココヤシは1個の実にいろいろな可能性がありまして、繊維質のところとか油が取れるところとかいろいろ使えるのですが、その中でヤシ糖という糖をココヤシの実から取ることができます。それを使ってさらにWanicを作れば、ほとんどごみにならないでお酒が造れるというサステナブルなモデルを作れるのではないかと思っていました。

 

商品としてFresh Wanicという発酵させたものとそれを蒸留させたWanicを考えてビジネスモデルを考えていきました。ちょっと駆け足になりますが、もともとはですね、月20ドルくらいしか収入がなかった人が、Wanicを作ってそれをホテル等で販売していく、1ショット3ドルくらいと考えると、一人50ドルくらいの収入向上が見込めるというのが我々の試算で出したものになります。貧困層から抜け出せない、現金収入が不足しているという中で、自立を助ける道具を作ることで、あとSanshiroさんなど他のチームでもありましたけれども、まず稼げようにすることで子供が教育を受けられるとか衛生的な環境を作れるなど、さらにこういった人(新しいお客さん)を呼べるようなものを介在させることで交流を生み出していくということもできるのではないかと考えています。こういったWanicバーみたいなものを使って交流を生み出していくということをイメージしています。

現地テストもやっていて、東ティモールで作ってもらったり、美味しい、エキゾチックな味だ、作っていて楽しいなどの意見がありました。また、フィリピンで私も作ったりして向こうの人からコメントもらったり、その後アメリカでもこのコンセプトを発表させていただく機会があって、発表をしました。アメリカではタイ産のヤングココナッツしか手に入らず、実はココナッツにもいろいろな種類があってどれが向くのかといろいろ試行錯誤が必要だと思いました。そしてこちらは、See-Dの最後のプレゼンテーションの時にも実演をさせてもらいました。

この前のコンテストがあってから、次にステップに進む中、今三つのことに取り組んでいます。一つは、ココヤシの実から美味しいお酒を造れそうだということは分かったのですが、それを本当に商品にするためには製法を確立していていかないといけないと思っていまして、造りたいお酒の仕様を決めたりとか、ココナッツジュースの発酵過程の成分計測を行って糖分とか温度管理の方法、衛生管理の方法を見つけていきたいと思っています。また、造るだけでは実際に物事が動かないところがありますので、現地でそれを作ってくれる方、そしてそれを売ってWanicモデルを一緒に作っていって下さる方を現地で求める活動をやっています。三つ目は、WanicWayと書いていますが、我々がここでやっている活動には限りがあると思っていまして、このWanicキットをWanic作りに興味のある方に提供して現地の孤児院で雇用を生み出したい、そういったパートナーを見つけたりする努力をしていたり、あと東ティモールで実際にやっていくこと、また先進国でも、実際我々が飲んでみても美味しいと思っているのですが、先進国でも飲めるようにできないかと思っています。

ちょっと駆け足になりますが、お酒を造るというところでSee-Dさんに協力いただいてサトウキビからラム酒を造っている方を紹介していただいて、メンター的なアドバイスを受けながらお酒造りのブラッシュアップをしていこうとしています。

実際にフィールドを持つというところでは、森住さんがフィリピンに行って取り組んでくださっているので、簡単に経過報告をお願いいたします。

 

【森住さん】

よろしくお願いします。

実際に僕自身は2年間フィリピンに入っていて、See-D後2ヶ月約2回フィリピンに行きました。その中で、現地で試飲会をしたり、現地の酒税法に関する調査をしたりしています。それで、この一番最新のものを皆さんにご紹介させていただければと思います。これは、フィリピンのマニラで行なわれたココナッツフェスティバル、ココナッツの祭典に関する映像です。ココナッツだけでJICAひろばくらいの大きさのブースが埋まって100個以上くらいのブースができています。

実際どのようなものが中にあるのかと言いますと、似たようなものでいいますとココナッツのお酒が置いてあったり、他にお酢、砂糖、アクセサリー等々、何でもココナッツからできるということで100くらいのブースがある中で、VINO de cocoという会社と出会ったのがここでの一番の収穫かと思います。これは、同じようなコンセプトなんですけど、ココナッツからワインを作るという活動をされている現地の会社の方で、実際に工場にもお伺いしてどういう製法で作られているのかを学びました。そうした中で、これは現地調査という形ですが、できればこの会社さんと協業していく可能性を探っています。

まずやりたいこととして、11月にカフェでテストマーケティングを行なってみたいと思います。これは、知り合いの会社の方が現地でカフェをオープンするということなので、そこに置いていただいて現地のテストを行っていただきたいと思います。それを行なう際に、背景の写真にあるのは現地の孤児院の写真なんですけれども、孤児院というイメージからは想像できないような年齢の方、実際現地の孤児院には3割くらいの大学生以上の方がいらっしゃいますので、その方々達と共にWanicを作ってカフェでマーケティングテストを行っていきたいと思います。

 

以上です。

 

【山本さん】

ほとんど時間が無いですが、WanicWayという形で一つこういうことができないかと思っています。プレゼンした以降、何人かの方からキットが欲しい、現地でやってみたいとお声掛けの話を聞いておりまして、キットの原価は大体40ドルなんですが、二つ分のキットを買ってもらって、一つを現地に持って行って作れるような形にしてもらえるようなキット販売のモデルとかも考えられないかと思っております。キット1個が大体40ドルくらいでできるので、二つで80ドルくらい、一応Wanicなので、駄洒落ですが$82.9ぐらいで、我々はこれで儲けたいというより、これはココヤシが取れるところなんですけれども、実は我々がやるプロジェクトは、今は東ティモールから始まってフィリピンとこれだけ拡がる可能性があるものなんですね。例えばアフリカでやりたいという方であったりとかいろいろな可能性があると思いますので、やりたいと思う人達とうまく協業していけることを考えられたらと今考え始めています。

実際こういう活動をしていく中で、我々ずっとWanicという形でやってきたのですが、社団法人を今作っていて、活動をもっと本格化できればと思っていまして、森住さんが森に住むという名前で、森の住人オラウータン、とそれだけではないのですが、自然とモノづくりというところで我々ができることをもっと見つけていきたいと思っています。Wanic自身が実は皆ITバリバリだったり、メーカーの人達が集まっていて、実際に作るとこういうものになってしまうのですが、自然とか生命とか文化と共生するということと、異なる文化から学び合うことでモノづくりを考えられないかということを、オラウータンとしてやっていきたいことと考えています。

ちょっと冒頭に戻るのですが、BOPは、もともとBottom of the Pyramidというところからスタートして、今世の中全体が途上国は次の市場としての可能性を秘めているということでBase of the Pyramidと言われているのですが、我々自身は、これは私自身の言葉ではないのですが、Base of the Planet、PyramidをPlanetに読み替えているだけなんですけれども、途上国の人たちを支援するということではなくて、地球の財産みたいなものを我々が一緒に学ばせてもらいながら新しいモノを作るチャンスがすごく広がっていると思っております。Wanicも我々作っていてとても楽しかったし、こんなものもありえるんだなという気づきもたくさんありまして、こういった活動をされている多くの方達は楽しい部分と課題解決できる部分の両方に魅力を感じて進めていると思っています。こういったものが一つ地球の財産となるような活動を今後オラウータンとして続けていければと考えております。これは我々が好きな言葉なのですが、お互い深く学び合うことで新しい文化を作るという活動をやっていければと思っております。

長くなりましたが、以上です。ありがとうございました。

2011年10月8日See-Dトークイベント@JICA地球ひろばのご報告 4.LinkWatt(リンクワット) 鈴木さん

さて、まだまだ続きますよ。                                                                              次はLinkWatt(リンクワット)鈴木さんの登場です!

LinkWatt(リンクワット)は、昨年度See-Dコンテストにて優秀賞を受賞されたチームです。                                      LinkWattチームのプロダクト「LinkWatt」はまだ完成していません。半完成品に込められたLinkWattチームの想いを是非知ってください。

また、「LinkWatt」はインドでの展開に向けて着々準備中です。今年のクリスマスにはインドへクリスパスプレゼントを贈るイベントも企画されているようですよ~要チェックです!

[See-D実行委員会スタッフ 藤澤]

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「4.LinkWatt(リンクワット) 鈴木さん」

※以下は講演内容をボイスレコーダーに録音し、これを文字起こししたものです。

 

こんにちは。

LinkWattの鈴木と申します。

岩田さんの方から裏話も盛り込んでくれと言われて、大分ハードルを上げられて困っているんですけれども(笑)、先に出してしまおうかなと思っています。

LinkWattはチーム名であり、プロダクト名です。最初は「男塾」という名前でした。なぜかというと、最初のチームが男性だけだったからです。第二部になった時に、メンバーに女性が入りました。そこで「男」を「漢」に変えて「漢塾」、さらに進むにつれて「このまま商品として売り出すのはまずいんじゃないか」ということになりましてプロダクト名をチーム名にしました。「LinkWatt」という名前自体にも意味があるのですが、それは想像しながら話を聞いてもらえればと思っています。内容としては、発展途上国の電気技術を自立発展につなぐことを狙いとして活動しています。

唐突なのですが、この4つの数字が何の数字か分かりますか?

一番身近な数字が日本の人口1億3000万人でしょう。世界の人口は69億人で、今年か来年には70億人になると言われています。その中で、世界の未電化人口すなわち電気のない暮らしをしている人々は10億人います。また、一日2ドル未満で暮らす人々すなわち世界の貧困層(BOP層)は28億人います。

これから何が言えるかというと、数字だけ見ても何も浮かんでこないんですね。最初のSee-Dの紹介にもありましたけれども、何かを見て感じてというところが非常に重要だと思っています。

私自身は東ティモールには行っていないのですが、チームメンバーの中に何人か行った者がいて、そこから情報を得たり写真を見たりして、課題の一つ目として未電化地域での電気技術がありますね、というのがあります。電気があったら何がいいのという話なんですけれども、例えば夜の明かりですとか、携帯電話が東ティモールでは意外と普及していて、でも携帯電話があっても、充電が切れてしまうと充電できなければもう使えなくなってしまうので充電したいねとか、あと電化製品、テレビとかまではいかなくてもラジオとか乾電池くらいで動くようなモノを使いたいねという話があります。

いろいろな課題を抱えているのですが、基本的にはお金がかかる。当たり前といえば当たり前なのですが、お金が無い人達が多くて、でもやっぱり電気を使いたいというニーズにどう応えるかという課題がありました。

二つ目に、仕事とモチベーションが不足しているということがあります。バングラデッシュなどもそうだと思うのですが、農業をやっている方が大半で、農村部の収入源はほとんどすべて農業です。それ以外の収入源は極めて少ない。かつ、例えばNGOですとか政府が職業訓練や教育の場を提供してくれる時もあるのですが、学んだけれどもそれを活かす仕事が無かったり、結局次につながらない、ですね。そうすると、人々のモチベーションが生まれない。これがもう一つの大きな課題であると感じました。

これら二つの課題解決のために提案するものとして、生活の力とか遊ぶ力を利用して電気を生み出すユニット、具体的に言うと回転電気に変えるものとして小型発電ユニットの「リンクワットLinkWatt」というものを提案しました。仕組みはとても簡単なんですけれども、ここに車輪があって、歯車があって、モーターがあって、このモーターを手で回ると電気が生まれるので、これを発電機として使って発電するユニットを作ろうと考えました。LinkWattの特徴というのは、何かにつながないと動作しない半完成品であることです。例えばこれはイメージ図なのですが、LinkWattの本体があって、これを例えばキックボードですとか手押し車や水車、風車などいろいろなものに取り付けられるという特徴があります。現地の技術者に創意工夫してもらって、例えば職業訓練校でトレーニングを積んだ技術者に何か新しいモノを作ってもらって自立発展につながるのではないかと思い、半完成品というものを敢えて提案しました。

我々の本当の狙いは、発電をして電気を届けるというのももちろん大きなものとしてあるのですが、日本のモノづくりの心を広げたいなと思っていて、最初は現地にある手押し車につなげて電気を生み出せますよ、次のステップとして日本にある程度現地を取り入れて新しいものを感じられますよ、次のステップとして日本が考えないような、現地発の新しいイノベーションが生まれたらいいなと思っています。これが、日本人もそうだと思うのですが、モノづくりの良さだと思っています。

生み出した電気で、いろいろな使い道があると思うのですが、現地に適した使い道で電気ニーズを満たしていくことを狙っています。ただ、東ティモールの話をしていましたが、岩田さんの方からもチラッと話がありましたが、最初は東ティモールでビジネスプランを考えていたのですが、なかなか厳しいねというのが本音としてありました。一番大きな理由としては、人口が110万人しかいなくて、さらにインフラが十分に整っていないなどいろいろな制約条件があって、ちょっと考え直した方がいいのかもしれないということで考え直しました。

それで、基準はいろいろとあると思うんですけれども、我々が考えたのはこの4つで、前提として未電化人口をどのくらいもっているか、「未電化人口が1000万人以上いる」ような国に絞っていくと19か国になります。「経済力」というのはですね、最初に貧困の話も出ましたが、お金が無い人にただ売るだけというのはどうしても難しくて、その国に格差ですとか買ってくれる人と実際に使ってくれる人とバリエーションがあった方がいいのではないかということで「多少お金を持っている人もいる」7か国に絞られました。あとは「インフラ」は、モノを届けたりとか通信状態がよかったりとかで絞り、最後は一番重要な問題だと思うのですが、一日2ドル以下で暮らす貧困層が多い国、これで最終的にインド、インドネシア、ベトナムと絞られてきました。

我々が選んだのは、この中で圧倒的に市場規模が多いインドを最初の市場に設定して8月に実際に現地調査をしてきました。その現地調査の中身をご紹介したいと思います。

これがインド調査の概要ですが、目的はインドの非電化地域の環境、電気事情を調査して、実際にプロダクトを現地で使ってもらってフィードバックを得て、何がよくて何が悪いか、モノを作っていく上でこれが一番大事なので、現地の声を聞くためにはるばるインドまで行ってきました。場所がですね、インドに行ったことのある方は多いと思うのですが、多いのはニューデリとかムンバイとかコルカタとかだと思うのですが、我々は、バンガロールにジョンというサポートしてくれる現地の人がいるんですけれども、バンガロールの南にある非電化地域で郊外の農村地域に行ってきました。閉鎖的ではないコミュニティというのは素直にフィードバックをくれるようなフレンドリーな地域をお願いしました。期間は3日間で、参加者は我々のチームから計6名行って、6名で一つの村に行くのは多すぎるので、半分に分けて3人3人で行って、それぞれ現地NPOについてもらってという形で現地調査を行いました。現地のNPOスタッフとか村人とか非常に協力的でいろいろなフィードバックをもらいました。チームA、Bと分けていて、行った場所は違っていて、多少近いのですが、チームAはバンガロールから約20キロ離れているところで、この辺はジャングルです、はっきり言って。野生の象がいます。道を歩いていくと、ヒルに血を吸われたりするらしいです。わりとアドベンチャーだったらしいのですが、みんな無事で病気にもならず帰ってきました。行った場所としては二つの村と一つの小学校で、ジャングルというのもあって、完全に非電化の地域も拡がっていたそうです。チームBの方は、もう少しバンガロールに近いところで、わりと平野部で、それなりに家もかたまって集落があって、三つの村を調査しました。こちらは多少通電をしているところもあるのですが、まだ依然として電気が足りないという状況がありました。そして、これはインドに特徴的なことだと思うのですが、村に行く時に、町から車で移動するのですが、電線や電柱がいっぱい立っているんですね。電線を立てている現場も目撃してしまったのですが、そういった電線や電柱は立っているだけというのが多いんですよ。なぜかというと、政府の人達は電化率を上げることで例えば世銀なりサポートを得られるというので電化率を上げようとしているのですが、立てたということは電化率を上げたとほぼイコールで扱われる、電気は通っていないという現実が我々がみてきた非常に大きな問題だと感じました。

生活の状況はですね、チームA、Bをひとまとめにしてしまいましたが、ざっくり言ってしまうと日々の暮らしが成り立つくらい、1日1ドルから6ドルくらい、職業は農業が多くて、ただ農業なんですけれども、土地の所有者は少なくて、地主に労働者として雇われている人達、先住民族というのはジャングルの村で、原住民みたいなイメージですかね、家がポツポツと建っています。ダリットというのが、インド特有の話なんですけれども、カースト制度とか耳にしたことがある人は多いと思うのですが、そういう問題が依然として残っていて、カーストから外れてしまっている、ひどい扱いを受けている人達がいます。今大分ましになっているのですが。ただ線引きがされていて、ダリットの人達とそれ以外の人達という区分けがされていました。

家のかたちとしては藁葺や土壁がほとんどです。

電気の事情は、先ほどちょっとお話しましたが、完全に未電化だったり、1日3~5時間くらいしか使えない、使い道としてはほとんどすべての家庭で明かりにしか使っていない、小さな電球で、テレビやラジオというものを持っている人も少数いるのですが、ほとんど電球しか使ってないです。照明としては、電球もあるのですが電気が通っていない時間が多いので、ケロシンランプをみんな使っています、これはどの家庭にもありました。ごく少数がソーラーランタンを持っています。問題点として、ケロシンランプは、高いとか暗いとか健康に悪いとか、ソーラーはちょっと高いとか悪天候では使えないとかという問題点が言われていました。

私達がインドに持って行ったプロダクトがこれです。同じタイプのモノをもう一つ持って行ったのですが、ステップは、簡単に言ってしまうと、どういう風に使うかというと、ここに水のタンクのようなものを付けてごろごろ転がすことによって電気が貯められるようなものです。明かりが必要だろうというのは仮説として持っていたので、ただ電気が貯められるというだけでは目に見えないので、このライトも、市販品を改造したものなのですが、充電できるようにして、改造を試みました。そしてこれを実際に使ってもらいました。

フィードバックが出てきました。良い点としては、ケロシンランプはみんなあまり好きではないみたいで、これの代わりになるのでいいよねとか、LinkWattの特徴でいろいろなものに取り付けられるのがいいよね。逆に悪い点としては、この明かりの明るさでは不十分、このように車輪がついているのですが、インドは雨期があって、道がぬかるむと使えないよねとかありました。実は移動式のポータブルのモノよりも、家の壁などに取り付けて使う方が使いやすいという声もあったりしました。どうやって改良するかという話だと、値段が安い、明るさがもっと明るい、充電がちゃんとできる、1日3~5時間くらい夜に使いたい、壊れないでほしいという条件が挙げられました。

まとめますと、今回の調査で得たものは、生活レベルを見ました、プロダクトに対する要望を聞きました、あとは現地のパートナーのネットワーク、いろいろな方達と仲良くなってきましたのでネットワークを作ることができました。

今後に向けては、活動をずっと続けているのですが、現地の生活やニーズに合ったプロダクトを作って現地のネットワークを活かしたビジネスモデルを詳細化していく。今、僕たちのプランはこの辺にいます。市場調査というのがあるんですけれども、実はもう一回インドに行こうとしていて、これを持っていたんですけれども、これではまだニーズに応えられていないということで、作り直す、新しいモノを作ることを考えています。ビジネスモデルもきちんと回るモデルを考えないといけないので、作り直しています。

最後にLinkWattのビジョンみたいなものをまとめさせてもらいます。何をしたかったかというと、教育とか仕事とか喜びというのを、これは今はですね、発展途上国にはスパイラルができていないという状態なんですね。これをLinkWattの力でつなげて明るい未来につなげたいと思っていて、日本のモノづくりを手に入れて自立発展する世界をたてたいと思っています。現地の子供達とか村の人達がこういった笑顔も素敵で輝いていてこういった笑顔をいろいろなところに拡げたいなと思っています。

以上で発表を終わります。

おまけとしてですね、今年のクリスマスにイベントを考えていて、内容としては、詳細を隠していますけども、日本からインドに電気のクリスマスプレゼントというイベントを行う予定です。FacebookのLinkWattというところにアップする予定ですので是非アクセスしてみてください。

以上です。

2011年10月8日See-Dトークイベント@JICA地球ひろばのご報告 3.Sanshiro(サンシロウ) 菅野さん

続きまして、Sanshiro(サンシロウ)菅野さんの登場です!                                                         

Sanshiro(サンシロウ)は、昨年度のSee-Dコンテストにて学生賞及びJICA賞を受賞されたチームです。                                「東ティモールって何?とずっと問い続けた」という菅野さんの真摯な姿勢は、モノづくりに対する姿勢を改めて思い出させてくれました。

[See-D実行委員会スタッフ 藤澤]

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「3.Sanshiro(サンシロウ) 菅野さん」

※以下は講演内容をボイスレコーダーに録音し、これを文字起こししたものです。

こんにちは。

Sanshiroの菅野と言います。

まだ学生で、こういったところで話す機会はなかなかないので、緊張しているんですけれども…。何か気になることがあれば、是非話を止めて質問してください。

まず初めに、Sanshiroについて簡単に説明します。

Sanshiroは僕と三枝さんという方の二人でやっています。

僕は学生で、三枝さんは今年から働き始めています。僕は首都大学東京の大学院に通いつつ、夜間は桑沢デザイン研究所というところでWスクールしていて、そこで三枝さんと知り合いました。チームというか、ただの友達という感じなんですが、授業の課題やコンペなどに主に参加して活動しています。夜間学校の方の専門は工業デザインだったので、工業デザインが多かったんですが、他にもライブをしたり、電車で1000円でマラソンして動画作品を作ったり、自分たちが面白いと思うことをやっています。いろいろやっているんですけれども、一応製品やデザイン、エンジニアリングを勉強しているので、二人が何をしたいのかいうと、モノの力で何かを変えたいという想いがあって、Sanshiroというチームで二人でやっています。

「モノ」というのは僕らの専門のエンジニアリングやデザインが形作るもので、「何か」というのは、See-Dコンテストであれば途上国だったり国際開発なんですけれども、それに限らない、自分の身の回りの生活だったり、自分自身だったりを、作っていく中で変えることができたらいいのかなという想いがあります。自分というところが大きかったりするんですけれども、そういうことをやっていきたいと考えています。

そういう活動をしていく中で、See-Dコンテストに出会って、これまでは身内で面白いことをやっているところが多かったんですけれども、See-Dコンテストの存在を知って、今までの活動にさらにもう一歩大きく踏み出せるようなチャンスがあるのかなと。初めは軽い気持ちだったんですけれども、チャンスを作って頂きました。

ここからが製品の話になるのですが、僕たちが今回提案したのは木炭トウモロコシというプロダクトになります。

木炭トウモロコシとは何なのかという話を簡単にしますと、東ティモールの主食であってさらに主産業であるトウモロコシの要らない部分、芯を使って作った文具用の木炭です。

このコンテストに参加するに至って、まず、僕らの一つ目の壁というのが「東ティモールって何?」ということでした。もちろん名前は聞いたことがあるのですが、どこにあるのかも正直知らなかったです。どういった気候で、どういうところに住んでいて、宗教は何なのか、言葉は何のか、本当にいろいろな疑問があって、夜は何時に寝るのとかも書いてあるんですけれども。僕たちは実際に東ティモールに行くことができなかったのですが、DIYの製品を考える上で、まずは東ティモールの具体的イメージを描こうというところから始めました。実際に東ティモールに行った人達の話を聞いたり、写真からイメージすることから始めて、テレビで「東ティモール」と聞けば観たりだとか、そういった家でできるようなことしかできなかったんですけれども…。調べていくうちになんとなくこういうような街の雰囲気があって、食べ物はこういうものを食べててというようなイメージがだんだん生まれてきて、何ができるのかなということを考えていくようになりました。

「東ティモールって何?」というのは、最初だけでなく、製品を追い込む、最後まで作りこんでいくにあたって、ずっと考えなくてはいけないというのは大切にしていたところなので、「東ティモールって何?」というのはずっと考えていました。

今ここにあるのは村の生活であったり、貧困の格差があったり、都市部にはわりとしっかりした街があったりするそうです。これをもってDIYの製品を考えようとなってくるのですが、他のチームと違って、僕らはビジネスモデルではなくて、あくまでも現地の人々が自分たちのために作って、自分たちの力で作れるということなので、ここが僕にとってとても難しくて、なぜかというと、ビジネスモデルならば「これはいいから是非使ってくださいよ」という話し方でガツガツ進めていけるんですけれども、別に僕らが儲けるためにやっているわけではないので、この製品が本当にこの人達のためにとっていいものかというのを、間違ってしまって押し付けることだけは一番したくないという想いがあったので、そういうところから先程の「東ティモールって何?」ということをずっと考え続けていました。わりと最近は途上国向けの製品がQドラムを始めとしてブームというか、世界を変えるデザイン展とかもあってブームだったりしたので、その中で無いモノを作りたいなと、イノベーションという言葉もコンテストで挙がっていたので、無いモノを作りたいなと思っていて。もう一つ、「子供」というキーワードを僕たちの中で挙げました。なぜかというと、今までしてきた活動のように、楽しいことが好きなので、子供と一緒に笑えるようなモノづくりが作れたらいいなと考えて、この「DIY」というのにさらに「子供」という言葉を足して今回のプロダクトを考えていきました。

では、子供はどんな問題に抱えているのかということになってくるんですけれども、東ティモールには行っていないんですけれども、周りに聞いた話や自分が実際に海外に行った時に感じるのが、村に行くと子供からボールペンをすごくせがまれるシーンが多いというのが一つ僕の中のキーワードのとして挙がってきて、東ティモールでもボールペンは一本10セントくらいで売っていてそこまで高いものではないんですけれども、子供が自分たちでお金を持っているかというとそうではないので、そういった状況を考えると、子供の筆記用具に対する需要は満たされていないのではないかと感じました。

それじゃあ子供が使える筆記用具を作ろうということで、今挙げた問題の解決策として、DIYは地産地消を訳されることが多いと思うんですけれども、僕たちはもっとその先にいった自産自消という言葉を挙げて、子供達が自分達で作れて自分達で使える筆記用具を作れば、今言った筆記用具の不足の問題の解決、さらに自分達が作るということで子供達の自主性もある一石二鳥のプロダクトになるのではないかと考えました。

自産自消であるために必要なキーワードとしてこのようなものが挙がると思います。子供達でも入手可能な原材料で、簡単な製造工程があって、何に使うのかが明確である。この中で考えたのが今回の木炭トウモロコシとその製作キットになります。

 

これを作ろうという話になるんですけれども、ここからは開発秘話になるか分からないんですけれども、この間のプレゼンでは話さなかった話をしたいと思います。

とりあえず向こうの子供達が作れないといけないので、まず自分達が日本で作れないといけないだろうと思い、いろいろ作る試みをするんですけれども、まずその一つに日本最大手の木炭メーカーの伊研さんを訪問して、どうやって作っていくのかを調査しました。日本の木炭はほとんど伊研さんのものであとちょっと三菱さんのがあるということだったので、どんな工場かと思えば、こういったところで、この左にある写真で工場の大体8割位は写っています。しかも、この白いのが窯になるんですけれども、週に3回くらいしか動いていないそうです。行った途端、社長さんに愚痴をもらされるような感じでした。でも、すごく勉強になることが多くて、初めは木炭には薬品とか使うのかなと思っていたけど、全然そんなことなくて、木炭の質は原材料や焼き方で変わるということで、トウモロコシの芯さえ大丈夫であれば自分達でも作れるということを教えていただき、ちょっと可能性が見えてきたかなと感じました。

そして得たいろいろな情報を経て木炭トウモロコシを試作していったのですが、その試作風景を簡単にご紹介します。まず食べまして、炭にするということは酸素に触れないようにして焼かなくてはいけないので、缶などに入れて鍋で火をかけてみたりと試行錯誤しながら作っていきました。大体30分くらいかけると真っ黒になって、この間に鍋が2つやられたりしました。炭っぽいものはできたけれども本当にこれで大丈夫なのかと思ったのですが、なんとなく書ける状態にはなりました。ここではコンロを使ってしまったのですが、東ティモールは薪で火をたくみたいなのですが、もちろん薪でたいた火でもできると思います。その後1週間くらい炭の匂いが部屋から取れなかったり、試作が一番苦労したところかなと思います。最初は家でやっていたんですけれども、途中から外でやるようになって、代々木公園でやっていました。缶をスチール缶に変えてやってみたりもしていました。そうしたら前よりも少しいいものができて、このくらいの絵であれば書けるようなものになりました。

木炭トウモロコシの何がいいのかを簡単に説明すると、トウモロコシの芯は東ティモールの台所にはごろごろ転がっているらしいんですね。それを火で炭にするだけで価値のあるものが作れるであるとか、木炭の作り方や木炭を作るキットは既にあるようだが、DIYという新しい形で提案することでまた何か可能性が見えてくるのではないかと思っています。さらには、子供達をターゲットにしたDIY、子供達でも簡単に作れるモノ、というところが今までにないイノベーションなのかなと考えました。

これをただ向こうで「どうですか」と言っても使ってくれないと思うので、それにあたってどういうことをするかというと、まず初めは向こうで自分たちがお手本になって木炭でのデッサンはどういう風に書けるのかというところを教室として開いたり、また学校には黒板があるらしいのですが、チョークが輸入品なので使われない黒板が多かったりするので、木炭を黒板で使えるようにしたり等、子供のニーズや学校のニーズを提示することで継続的に受け入れできるようにならないかと考えています。

簡単なまとめなのですが、筆記用具の需要というものがあって、自産自消できるものとして木炭トウモロコシを挙げて、その土地の需要、問題解決だったり自主性を養って、学びの場と好奇心・感性を養って子供達がもっと楽しくなるような社会をつくれたらいいなと考えています。

今自分の就職活動などがありまして動けていなかったのですが、最近東ティモールで活動しているアフネットさんと話させていただき、来年1月の終わりくらいには一度向こうに行って木炭トウモロコシのワークショップをできるような準備を今進めています。ワークショップとしては、子供たちに木炭を作ってもらうところから木炭を使ってどうやってデッサンをやるのかというところまでをやりたいと思っています。向こうの美術教育は日本の美術の授業ほどレベルの高いものではないので、そういうところで面白いアクションになったらいいかなと思っています。それで、僕も初めは東ティモールのことを知らなかったのですが、みんなに知ってもらうきっかけとなるワークショップだったりアクションになればいいかなと考えて準備を進めています。

以上になります。ありがとうございました。

2011年10月8日See-Dトークイベント@JICA地球ひろばのご報告 2.SunnySideGarage(サニーサイドガレージ) 榊原さん

次は、SunnySideGarage(サニーサイドガレージ)榊原さんの登場です!

本業を持ちつつも、幅広く活動されている榊原さん。精力的に活動するエネルギーの源となっている想いはなんなのか。また、プロダクト開発に際してSunnySideGarageさんが大事にしていた「使う人の気持ち」、そして「ライフスタイルを変えることの大変さ」は、途上国支援の本質を考えさせられます…。

[See-D実行委員会スタッフ 藤澤]

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「2.SunnySideGarage(サニーサイドガレージ) 榊原さん」

※以下は講演内容をボイスレコーダーに録音し、これを文字起こししたものです。

皆さん、こんにちは。

SunnySideGarageの榊原と申します。

不思議なもので、今話を聞いていたら新しいアイディアが思い浮かんだので、また頑張ろうかなと思いました。頭の中にプロダクトイメージがあるんですけれども、まだ説明できるまでに至っていないのですが…。

昨年5月22日の最終発表会でサイクルというプロダクトを発表させていただきました。惜しくも賞にはもれてしまったのですが、皆様のご厚意により今日はお招きいただきありがとうございます。

簡単に開発秘話、というものがあるのか分からないのですが、我々の活動などを紹介させていいただきますのでお付き合い宜しくお願いいたします。

今日は、我々SunnySideGarageの紹介と、東ティモールに行った時どのような現状があってその現状からどのようにプロダクト開発にフィードバックしたのか、3つ目として1番最初に考えたこと、あと最後4つ目にプロダクトの説明と今後の展開をちょっと簡単に説明したいと思います。

私は普段テレビを作っているエンジニアなんですが、それ以外にも何か我々として役に立つことがあるのではないかと考えていて、先進国諸国などに売っているお金になるためのモノだけではなくてそれ以外のプロダクトにもチャレンジして自分たちの持っている能力を社会にフィードバックしていきたいと思い、週末や夜にモノづくりを続けています。簡単に言うと、社会貢献というところからもっと技術を使った教育、啓蒙活動をやりたいと思っていて、昨年See-Dコンテストに参加させていただきました。また、神奈川の方で毎年「蛍をきれいに見よう」というようなプロジェクトをやったり、モチベーションメーカーさんというところでモノづくりワークショップをやったりしています。2011年10月23日には横浜マリンタワーでイベントをやりますので、よろしければ是非来てください。

このようにエンジニアとしての能力を社会に還元したいという想いでSee-Dを含めていろいろな活動を行っています。

次に本題ですが、昨年東ティモールに行ってきて感じたこと、それをどうやって活かしたかについてお話します。

東ティモールってこんなところでしたよ、という写真です。

例えば水をためるのには甕を使っていましたとか、水を運ぶのをこんな小さなおもちゃみたいなので運んでいましたとか、水はこんなところから取っていましたよとか、モノを運ぶ時には馬やリヤカーを使っていました。貧しいですよということなんですけれども、ペットボトルは日本と同じようにたくさん使っていました。穀物は市場で平積みにして売られていました。ペットボトルも再利用して他のモノを入れて売られていました。これは私が主に考えるときに使った写真です。ちょっと簡単に説明しますと、東ティモールに行って一番難しいと考えたのは「貧しい」ということなんですよね。「貧困」、これが非常に大きな壁だと常々今でも思っています。何が言いたいかというと、プロダクトを作るにも生産するにもお金が必要です。現地の人に買ってもらうというビジネスモデルにした際に、「買えるのか」という課題が生じるんですね。

実際に小さい発電機を現地の人に見せて「いくらだったら買う?」と聞くと、「便利だよ」と言っても、「使わないから買わない。お金が無いから。」というフィードバックを受けました。買ってもらうのはとても大変だと思いました。

それで考えたのは、調べたというか経験的に知っていたことなんですけれども、例えばインドにアラビンド・アイ・ホスピタルという病院があるんですけれども、そこはお金持ちの人にお金を払ってもらって貧しい人には無料で手術を提供するというビジネスモデルがあります。また、自転車のタクシーが日本を含め世界中で走っていると思いますが、先進諸国では自転車に広告を貼り付けてその広告収入からタクシーの会社を運営しているビジネスモデルがあります。必ずしも現地の人に購入してもらう必要はなく、富裕層や先進諸国の人々にも趣旨に共感、賛同してもらうとか、例えば広告を貼り付けることで「こんな活動をサポートしていますよ」という表彰効果があることにより、こういったビジネスモデルをプロダクト開発に組み込んでいきたいと思いました。

あとは、彼らの既存のライフスタイルを変えるのは難しいと思います。既存のライフスタイルをラディカルに変えるのは大変だし、自分でも全然想像できなかったんです。できるだけ彼らのライフスタイルを崩さずに、少しだけ前進できるものを考えたいと思ったんです。これは実際に東ティモールで売られていたもので、油などがペットボトルに入れて売られていました。日本ではペットボトルにお米を入れて売られています。うちの母はペットボトルにお米などいろいろな穀物を入れて保存しています。そこからのアイディアを受けて、普段の生活をちょっとだけ工夫してプロダクトを開発できたらと思いました。

 

やってきて感じたことが2点あって、「貧しい」ということと「生活を変える」ということは本当に考えないとプロダクトの開発はできないと激しく思いました。

そんなことから、話が飛躍しちゃって申し訳ないのですけれども、最初何を考えたかというと、大事にしたいと思ったのは、よく言われることなんですけれども、途上国の人はすごい楽しそうだということなんです。これは友人が作ったプロダクトなんですけれども、ただタイヤを転がしているだけなんですけれども、すごく楽しそうにしていたんです。そういった彼らの気持ちというか精神、メンタルなところを大切にしたいと思いました。

これは有名なQドラムです。イメージ図なんですけれども、これは便利だなと思ったんです。運ぶことに対してQ状の、円柱状のモノでモノを運ぶというアイディアにすごくインスパイアされました。すごく当たり前だけど、新しいというか。あと、水を貯えられたらいいなと最初に思いました。

一番最初の方にあったように、「伝える」というところで、こういったコカコーラとかベロタクシーみたいな広告収益モデルはできないかなと思っていました。

これが最初のアイディアです。ここから最後にどうやってモノを作ったかということを説明したいのですが、ここまで特に質問ないですか。何もなければ先に進みます。

最終的に発表したのはこういったものです。ポイントとしてはペットボトルを円柱状のもので運ぶという、先ほど私が説明したようなところをポイントにして、こういったアイディアを提案させていただきました。ペットボトルは本当に優秀な容器だと思っています。世界でこれほど使われている容器はないと思っているので、これをなんとかプロダクトに組み込めないかと考えました。あと、東ティモールに行くと、現地ではモノが乱雑に置かれていて、これをペットボトルで小分けにできないかと思いました。そして、回転して転がして運ぶものと。これが、小さいんですけれども、こうやって転がして水や穀物を入れて運ぶようなプロダクトを提案しました。

 

ちょっとビジネスのお話を軽くしたいんですけれども、先程ビジネスモデルのお話をチラッとしたのですが、必ずしも貧しい人達に買っていただく必要はないと思っていて、他のスキームでなんとか回したい。日本とかディリという都会も巻き込んでここにモノを届ける、ここの人達にモノを使っていただきたいと思った図がこれです。イメージとしては、日本で製品開発をしたり広告を展開してお金を稼ぐ、これをディリでの物品販売、先程のペットボトルで小分けにした穀物を売る、そしてそれを現地に届ける活動にしたいと思いました。ディリでは国産農産物の買い付けを行って、それをペットボトルに入れて、都市部で路上とか訪問販売したいと思っています。あとは、現地で広告収入を得られたらと思っています。

実際に貧しいところでやってもらいたいのは、これは実際に行った村の画なんですけれども、例えばここにA君が住んでいたとしたら、A君は朝に水を汲みに行ったりします。その後、家で獲れたコーンとかいろいろな穀物を入れて、ここにサテライトステーションがあるんですけれども、ここに届けてあげます。ここに届けた時に、サテライトステーションのおばちゃんは獲れた穀物を買ってあげるんですね。その穀物はディリに持っていかれて売られると。そしてA君はそのまま学校に行きます。学校から帰るときにまた水を汲んで、帰ってその水がまた使われるというような。

 

生活の中にこのプロダクトがランドセル感覚で使ってもらえたらと思っています。

今後の展開なんですが、余談なんですが、12月頭に東京モーターショーにパーソナルモビリティを出展しますので、その関係でバタバタしていて、今身動きが取れなくて、開発が進んでおりませんでした。すみません。パーソナルモビリティの開発を経て我々が得た力、我々のエンジニアとしての能力も上がってきていますので、東京モーターショー以降是非再開して、東ティモールではなくても、途上国諸国にこのプロダクトを届けたいと思っています。

冒頭に言いましたように、新しいアイディアが出たので、これもプロダクトに組み込んで試したいと思っています。

以上、簡単ですが、ありがとうございました。

2011年10月8日See-Dトークイベント@JICA地球ひろばのご報告 1.第1回See-Dコンテストの振り返りと第2回See-Dコンテストの構想

みなさま、こんにちは!

See-D実行委員会初(!)のインターンでスタッフの藤澤です。

実際に参加された方もいらっしゃると思いますが、2011年10月8日、東京広尾にあるJICA地球ひろばにてトークイベントが開催されました。

イベントでは、SunnySideGarage(サニーサイドガレージ)、Sanshiro(サンシロウ)、LinkWatt(リンクワット)、Wanic(ワニック)の方々にそれぞれご登壇いただき、各チームのプロダクトの紹介、そしてプロダクトに込めた途上国への想いや開発の苦労を率直にお話しいただきました。また、フリートークセッションのコーナーでは、See-Dコンテストに参加された個人に焦点を当てて、See-Dコンテストを通して彼らの中にどんな変化があったのかをずばり聞いていきました。

合計2時間にわたる講演内容をボイスレコーダーに録音し(事前承認取得済みです、念のため)、これを文字に起こしたものをブログにアップします。   これを読むと、改めて彼らの熱意と考えの奥深さに気づき、「一体私の耳は何を聞いていたんだ!」と反省しながら、じーんと感動します…。                                                                     See-Dコンテストに参加した彼らこそがSee-Dのタネ。彼らがプロダクトに込めた途上国の人々への想いをどうぞご覧ください。

なお、以下長文になりますため、各パートごとに分けてブログにアップします。是非すべてをご覧いただきたいですが、ご興味のある部分からどうぞお読みください。

1.       第1回See-Dコンテストの振り返りと第2回See-Dコンテストの構想 See-D実行委員会パートナー 岩田さん

2.       SunnySideGarage(サニーサイドガレージ) 榊原さん

3.       Sanshiro(サンシロウ) 菅野さん

4.       LinkWatt(リンクワット) 鈴木さん

5.       Wanic(ワニック) 山本さん、森住さん

6.   フリートークセッション

[See-D実行委員会スタッフ 藤澤]

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「1.第1回See-Dコンテストの振り返りと第2回See-Dコンテストの構想」

See-D実行委員会パートナー 岩田さん

※以下は講演内容をボイスレコーダーに録音し、これを文字起こししたものです。

 

皆さん、こんにちは。

See-D実行委員会のパートナーを務めている岩田と申します。

パートナーとは、通常の企業でいうと経営陣に近い役割で、現在6人のパートナーと20人程のスタッフで運営しております。

昨年1年間プログラムをやらせていただいて、今日来てくださっているWanicさん、Sanshiroさん、LinkWattさん、SSGさんの皆様にも参加いただいてという形で昨年1年間やらせていただきました。今年、来年ですかね、第2回コンテストをこれから始めていきたいと思っている最中です。

今回来られている方を簡単にご紹介します。

まずSee-D実行委員会のパートナーの、梅澤さん 大軒さん 水野さん、またスタッフである、藤澤さん、小谷さん、青木さんです。

また、Wanicさん、SSGさん、LinkWattさん、Sanshiroさんのメンバーの方にお越しいただいています。

まず私の方から5~10分位でSee-Dについて簡単にお話します。

また来年のSee-Dコンテストをバングラデッシュで開催することになり、1週間程前に1週間、私と大軒さんと頼さんのパートナー3人でバングラデッシュを訪問してきましたので、その時のことについても併せてお話したいと思います。

See-Dなんですけれども、ちょうど水野から紹介ありましたように、生活者にとって必要なモノとそれを持続的に提供できる仕組みを多様な人材を巻き込みながら創っていきたいということを我々は考えていて、最近亡くなったスティーブ・ジョブスがいった有名なセリフに、生活者と言っていましたけども、普通の人々は自分たちが何を欲しいかを知るのが仕事ではないというセリフがありますけども、実際に途上国に行ったらその人たちが抱えている問題というのは我々から見たら非常にたくさんあって、彼らの中にもたくさんあって、何が解決すべき問題なのか、どういうものが本当にあるんだろうかということを考える、発見するプロセスはとても大事で、例えば「水が無いから水をあげよう」ではなくて、本当に必要なものを考えることが大事かつクリエイティブな作業で、我々だけでもできないし、現地の人だけでもできないし、コラボレーティブにやっていかないとできないとても大事なところだと考えています。

そして本当に必要なモノができても、それが持続的に提供されなければ意味がないと考えていて、いいモノができても運ぶのにすごく時間がかかるとか、現地の素材でできていないとか、高すぎるとか、そのようなことのために必要なところに届かなければ意味がないので、ちゃんと必要とされているモノを作りちゃんと届けるということを持続的にやっていきたいと思っています。

See-Dにはタネという意味があり、世界を変えるタネを育てませんかという挑発的な文言を掲げています。ちょっとカッコいいですよね。僕は好きなんですけれども(笑)。See-Dというのはタネという意味もありながら、Dというところにいくつかの意味を込めています。途上国Developing Countries、デザインDesign、普及Disseminationを掲げています。

先ほど申し上げたことと重なるのですけれども、こういった3つのことを注視してやっています。

昨年何をやったかということを簡単にご紹介させていただきますと、3つのステージがありまして、第一部はイノベーションワークショップというもので、実際に途上国、昨年は東ティモールなんですけれども、現地に行き、一週間現地で生活して、課題を発見、製品のアイディアを考え、プロトタイプを作るというのが去年一年間でした。これが去年の夏から秋にかけて行なわれたのですが、その後にイノベーションチャレンジというものを行いました。これはビジネスコンテストに近いもので、現地で得てきたプロトタイプというものを実際に届けていくとするとどういうエコシステムを成り立たせればいいのか、製品だけではなくて周りの仕組みや、製品自体も現地に合わせてもっとこうした方がいいのではないかというのを、メンターの人やいろいろな人を巻き込んでチームを組み、ブラッシュアップしていき、最終的にはコンテスト形式で5月22日に発表を行ないました。

そこで特に入賞したチームの方々にはSee-Dが付き添い、普及まで持っていくためにサポートさせていただいたり、またそれ以外のチームも含めてここまでアイディアができたので現地に届けたいという想いを強く持っているチームは少しずつ実現に向けて進んでいるという段階だと思います。

5月22日には製品、ビジネスについて発表いただいたのですが、今日はその裏話、開発秘話、現在の進捗状況について各チームから15分ずつ共有いただけたらと思っています。

ざっとこれが第一部で、公開シンポジウムから始まって、ワークショップ、フィールドワーク、実際に観察ですね、現地を理解するというところから始めて、その後モノを作るということを行いました。

去年は40数名、エンジニア、デザイナーを中心に参加いただいて、シンポジウム、観察を学ぶワークショップをやり、東ティモールの現地を調査という感じです。非電化地域であるボブナロとピキレキの2つの村に2回に分けて各々1週間弱滞在して生活してきました。その後日本に帰ってきて、撮ってきた写真や経験に基づいてプロトタイプを作り、最後に発表をしました。

その後に第二部をキックオフしまして、一次審査を経て、アイディアをブラッシュアップして、最後5月22日に発表を行いました。

大した金額ではないのですが、See-Dのビジネスチャレンジ、スチューデントチャレンジ、JICAに協賛いただいたJICA地球ひろば賞という賞を作り、表彰を行いました。

また、こういった方々にも途中メンターとして協力いただき、開発系、ビジネス系の方々に途中から入っていただき、コンテストを進めました。

こういったインパクト、自律発展性、イノベーションといった観点で評価を行い、最後発表を行いました。これが昨年5月22日までの流れです。

そこでWanicさん、漢塾さん(現LinkWattさん)の方々が賞を取られて、SanshiroさんもスチューデントチャレンジとJICA地球ひろば賞を取られました。これが皆さんの製品なんですけれども、この辺りは後程詳しくご紹介いただければと思います。

現在はインキュベーション、去年出てきたアイディアをブラッシュアップして実際に現地に届けていくというところを進めているのと、第二回コンテストに向けて我々の方で準備をしています。

 

第二回コンテストについて簡単にお話したいと思います。

この間バングラデッシュに行ってきまして…。(バングラデッシュの撮影映像説明)

来年からバングラデッシュに腰を据えて、そこでSee-Dコンテストをやっていきたいと思っています。

というのは、昨年とてもいいコンテストができたと思っている反面、改善点というか、ここはもう一段高めたいと思っているのは、現地の人をもっと巻き込んだプロジェクトにしていきたいというのが、我々が昨年思ったことであり、コンテスト参加者の方々と議論しても強く思ったことであります。

昨年は現地に1週間滞在し日本に帰ってから製品を考えたので、一緒に作るプロセスは基本的に日本人でやりましたし、日本に帰ってきてから現地の声を聞くというのは難しかったですね。そこは各チームとも苦戦されたのではないかなと思います。

今年は現地の人をうまく取り込んでやっていきたいと考えていて、例えば参加者を日本人半分、バングラデッシュ人半分にして現地でワークショップをする、そして実際に最後まで製品化まで見据えて最初から最後までシームレスな設計にして、現地のNPOや企業を最初のプロセスから巻き込んで、例えば日本メーカーに勤めている日本人エンジニアが現地で実現するのが難しければ、現地パートナーを探しやすい、一緒にコラボレーションしやすいように、そういった関係性が最初の現地に行く段階からできるような設計にできたらと思っています。まだ時期は確定していないのですが、昨年のコンテストをブラッシュアップした形でやりたいと思っています。

東ティモールからバングラデッシュに変えたのは、東ティモールは、現地NPOなど現地で協業いただける方々を見つけるのが難しい、インフラの問題で実際に届けるのが難しい側面がありました。一方、バッグラデッシュは、ダッカは非常に経済発展しており、外資メーカーがどんどん入っている一方、田舎に行くと東ティモールと同じような課題があります。このように国の中でも両面を持っている国だと、わざわざ日本から行かなくても、日本・ダッカ・農村地域間でうまくコラボレーションできるのではないかということを考えてバングラデッシュを選びました。このSee-Dの活動自体もまだパイロット的プロジェクトなので、これが本当にうまくいくのかどうかもまだ分からないですし、昨年行った東ティモールにもすごく愛着があって、変えることにはとても迷ったのですが、少し思い切ってバングラデッシュで一回やってみようという方向で設計を進めています。あと1~2ヶ月位したら、全容を明らかにできると思います。ホームページやメールでお知らせしますので楽しみにしていてください。

テーマですが、バングラデッシュは農業と繊維業が盛んなのですが、全国民の8割位は農民で、洪水や気候の問題、情報格差が原因で仲買人が相当抜いて農家が搾取されるといった問題や生産効率の問題など問題が多くあり、バングラデッシュの中で大きな問題の一つでありそこにアプローチしたいと考え、「食」「農業」をテーマに行うことを考えています。

以上が、我々がこれまでやってきたことと今後やっていきたいことです。現地の途上国の課題を、生活者の視点に立って課題を発見し、テクノロジーやアイディア、いろいろなネットワークを駆使してしっかり解決していきたいというのが我々の想いです。

以上です。

ものづくりを知ろう企画 vol.1

See-D Contest では第二回コンテストに向けて着々と作業を進めております。

そんな中ふと「ものづくりってなんだろうね?」という話題が上がりました。

というのも、我々がコンテストで募るのはデザイナーやエンジニアなどモノ作りに携わる、または関心がある方々です。

そんな方々にどうすれば魅力的な場を提供できるのだろうか?そんな疑問からこの話題に発展した次第であります。

という訳でSee-D スタッフ内による勉強会、題してものづくりを知ろう企画が立ち上がりました。

記念すべき初回の内容は、BOPプロダクトの代名詞であるQドラムを作ろうというものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See-D Contest のホームページでも見られる、まさに誰もが知る世界を変えるデザインですね。

実はこの企画、とあるスタッフのお父様の「Qドラム作ってみないか?」という発言が発端でもあります。

なんとこの方が機械系エンジニアでして こんな設計図やら3DCADで設計検討を事前にしてくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おかげで当日はスムーズに作業が出来ました。ありがとうございます。

当日は四人のスタッフのご両親含め6人で作業を行いました。

さっそく作業開始です。

 

女性陣が頑張っております。

皆さんノコギリやドリルなんて使ったなかったそうですが、

父君のご指導の元上手に加工しています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとなく形が見えてきました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして作業を始めて4時間半後、ついに完成しました!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっそく、近場でテストです。いろんな意味で注目を集めました。小学生達に「車だ〜!」と言われるくらい、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

使い心地はまずまず、課題点はいろいろありましたが

一番の収穫は実際に手でつくり、課題を感じる一連のプロセスを

体感した事です。

See-D Contest では、これからもいろいろな形で

「モノづくり」を学び、参加者により良い場を提供できるよう頑張っていきます。

 

See-d Contest 実行委員会 志賀 雄一

9/19 UNDPイベント「Picture This !」のお知らせ

 

Picture This Photo

 

2011年 9月11日(日)から19日(月)まで、横浜市青葉区のたまプラーザ テラス・プラーザホールにて、

「Picture This:世界を写そう-ミレニアム開発目標(MDGs)写真展」が開催されます。

【主催】 国連開発計画(UNDP)、オリンパス株式会社

 

See-D実行委員会では、最終日の9/19に

「東ティモールの生活をデザインしよう」~人間中心のものづくり・アイディア発想ワークショップ~』

と題したイベントを実施させていただきます!

奮ってご参加下さい

 

時間:午前10時‐正午

内容:「電気や水道のない世界では、人々はどのような生活をしているのだろう?」21世紀最初の独立国となった、

インドネシアの東側に位置する東ティモール。ある非電化村落の写真や映像をもとに、現地の暮らしやそこに

住む人々について学び、想像し理解を深めます。その上で、どのようなモノやサービスがあると彼らの生活

環境が向上するのか、大人も子どももエンジニアも営業マンも、皆で知恵を出し合いながら、アイディアを

発想していきます。「必要なモノ」を「必要としている」人々に届けることで、世界が変わるきっかけになる

かもしれないということを理解するワークショップです。

対象:小・中学年から大人まで(親子参加も歓迎です)

定員:50人

参加料:無料

申し込み:ご参加いただく方全員のご氏名、ご職業(もしくは学年)、ご連絡先を記載の上、info@see-d.jpまでお申し込みください。

Picture This !詳細(オフィシャルサイトより)

【期間】 2011年9月11日(日)- 2011年9月19日(月) 

【時間】 午前10時30分-午後6時30分  ※9月16日(金)のみ午後9時まで開催

【場所】 たまプラーザ テラス ゲートプラザ2階 プラーザホール by イッツコム
(所在地:横浜市青葉区美しが丘1の1の2、電話:045-903-2109)。

【主催】 国連開発計画(UNDP)、オリンパス株式会社

【共催】 なんとかしなきゃ!プロジェクト

【協力】 たまプラーザ テラス(東京急行電鉄株式会社・株式会社東急モールズデベロップメント)

【問い合わせ先】 UNDP東京事務所: 03-5467-4751 (担当:西郡、安部)

 

この写真展は、UNDP、オリンパス株式会社、AFP財団が、貧困削減や環境保全などを世界共通の目標である

「ミレニアム開発目標(MDGs)」を広く知ってもらうために開催したPicture This写真コンテストの入賞作品と

パネルを展示するものです。昨年開催された写真コンテストには、世界各地から3400点以上もの応募が寄せられ、

普通の市民がよりよい生活のために努力する姿を収めた作品は、世界の人々を元気づけるものとして高い評価を受けました。

国内でも昨年2010年12月から東京、大阪、神戸、名古屋、札幌など10会場で写真展が開催され、これまでに

のべ4万人が訪れています。今回、たまプラーザテラスの協力により初めて商業施設で開催されるのを受けて、

写真展会場では紺野美沙子UNDP親善大使による特別講演会と朗読会を開催するほか、俳優の塩谷俊さんによる

トークショーや国際協力に携わるNGOや企業によるワークショップなど、会期中は多様なイベントが行われる予定です。